クレアチニンの代謝


クレアチニンは筋肉中に存在するクレアチンリン酸の最終代謝物です。

「クレアチンリン酸(CP / PCr)」とは?

筋肉を動かす直接のエネルギー源は ATP(アデノシン三リン酸) です。

しかし、筋肉内に蓄えられているATPはごくわずかで、激しい運動をすると数秒で底を突いてしまいます。

ここでクレアチンリン酸の出番です。

ATPがエネルギーを放出して ADP(アデノシン二リン酸) に分解された瞬間、クレアチンキナーゼ(CK/CPK)の働きによってクレアチンリン酸が自分の「リン酸基」をADPに譲り渡します。

これにより、ADPが瞬時にATPへと再合成(リサイクル)されます。

クレアチンリン酸はここでクレアチンになります。

使われたクレアチンは、休憩中(有酸素的なエネルギー代謝が動いている間)に再びリン酸とくっつき、クレアチンリン酸へと戻ります。

の反応を「ATP-CP系」と呼び、酸素を必要としない最も速いエネルギー供給経路です。

クレアチンリン酸は非常に強力ですが、以下のような特性があります。

フルパワーで動けるのは、およそ 7秒〜10秒程度 です(100m走の全力疾走など)。


「クレアチニン」への変化

体内に貯蔵されているクレアチンやクレアチンリン酸は、一生そのままの形でいられるわけではありません。

酵素の助けを借りずに、毎日全貯蔵量の 約1〜2% が、非可逆的(一方通行)に「クレアチニン(Creatinine)」という物質に変化します。

クレアチニンは、エネルギー源としての機能を持たない「代謝廃物(ゴミ)」です。

この変化は、筋肉量に比例して一定のペースで起こります。筋肉中に存在するクレアチンリン酸の最終代謝物がクレアチニンなのです。

このクレアチニンがうまく排出されずに筋肉中に残ってしまいますと「凝り」の原因となるのです。