鍼の効果とは?
鍼治療の実際の効果は大まかに分けて次の二つが上げられます。
1.筋肉細胞中に溜まった老廃物を速やかに血中に戻し、肝臓や腎臓に運んで無毒な尿として体外に排泄させる事
2.体に微小な傷をつけることにより、骨髄内の白血球やリンパ球を血流に載せて患部にまで誘導、その結果肉離れなどの筋肉の損傷を早期に改善する。
以上の二つを簡潔に説明していきたいと思います。

1.筋肉細胞中に溜まった老廃物を速やかに血中に戻し、肝臓や腎臓に運んで無毒な尿として体外に排泄させる事
鍼治療は「凝り」を取る医学なのです。
これは鍼治療のメインテーマである「凝り」の解消の事なのです。
肩や首の凝りなどは現代人なら誰でも経験したことがあるのではないでしょうか?
しかしこの肩凝りとは医学的にどういった状態を指すのか?をご存じない方が多いのです。

「凝り」とは筋肉中に老廃物が溜まって硬くなった状態の事です。
老廃物とは具体的に肝臓や腎臓を通って無毒化されて体外に出される尿の元の事なのです。
本来は尿として体外に排出させなくてはならない老廃物が様々な原因によって代謝の過程で筋肉中に溜まって硬くなってしまうのです。
硬くなった筋肉は周囲の血管を圧迫して血流を悪くしたり、神経を締め付けて痛みや痺れを発生させるのです。
肩こりは経験された方は多いと思いますが筋肉が硬くなってしまい、大変辛い思いをしてしまいます。
指圧やマッサージなどでこのコリをほぐしてもらう経験もおありかと思いますが、これは筋肉中に溜まった老廃物を血液中に戻して正常な柔らかい筋肉組織に戻す行為なのです。
鍼治療はまさしく指圧やマッサージと同じ行為をしているのです。
鍼先で直接、筋肉の「凝り」を指圧のように刺激して老廃物を排出させているのです。
直接「凝り」を刺激しますので指圧やマッサージよりは優れた治療効果を出すのです。
しかしまさしくこの刺すという行為が恐怖心を与えてしまい、なかなか大勢の人の理解を得られないという欠点も持っているのです。
2.体に微小な傷をつけることにより、骨髄内の白血球やリンパ球を血流に載せて患部にまで誘導、その結果肉離れなどの筋肉の損傷を早期に改善する。
鍼治療は筋肉の怪我を早期に改善する
鍼には筋肉の「凝り」を取る以外にもう一つ大きな役割があるのです。
それは筋肉の怪我を早期に改善するという事です。
実は筋肉の「凝り」以外に筋肉の病変として「筋肉の怪我」というものが存在します。
具体的には肉離れ、靭帯損傷、筋肉や靭帯の部分断裂などです。
ぎっくり腰も広い意味での腰の肉離れなので、この範疇に入ります。
鍼を刺すということは体に微小な傷を付けるということです。
人体に傷を付けるとどうなるかと言いますと、その傷を治そうとして自然治癒能力が発動します。
具体的にはリンパ球や白血球が骨髄から出動して傷口に集まって怪我を治そうとします。
それと同時に酸素や栄養に富んだ血液も一斉に傷めがけて集まってくるのです。
この事によって上記の筋肉の怪我が飛躍的に早期に改善するのです。
最近のスポーツ選手などはこの原理で怪我を早期に改善して競技の復帰を果たしているのです。
鍼の傷口に向かって血液が一斉に集まります。
治療に使用する鍼ってどんなもの?
鍼治療はいまだに怖がる方が多いのが現状です。
その原因は鍼を刺すときの痛みへの恐怖ではないでしょうか?
鍼の太さは0.1ミリからですので非常の細いのです。
注射針に比べたら髪の毛のような細さです。
しかも材質がとても柔らかいですし、先端は顕微鏡で見ますと丸くなっているのです。
勿論刺しますので全く痛くないというわけではありません。
しかし当院で初めて鍼治療を体験される患者さんは全員「思ったほど痛くなかった」とファンになっていただける患者さんが多いのです。
鍼の種類は中国鍼を除いて全て使い捨てを使用していますのでご安心ください。
使い捨ての鍼は番数によって以下のように分けられます。長さは15㎜~60㎜です。
鍼の太さ
03番 0.10㎜
02番 0.12㎜
01番 0.14㎜
1番 0.16㎜
2番 0.18㎜
3番 0.20㎜
4番 0.23㎜
5番 0.25㎜
8番 0.30㎜
10番 0.35㎜
13番 0.40㎜
15番 0.45㎜
これ以降は太鍼となりますので使い捨て対応ではありません。
患者さん専用の鍼を使用します。
鍼は患者さん専用鍼となりますので他の患者さんに使用することは絶対にありません。
それでも衛生面で気になる患者さんは一回一回使い捨てに致します。
ご希望の方は鍼の代金(1本ずつ)を治療の都度頂きますのでご了承してください。
鍼の太さ
18番 0.50㎜ 400円/本
23番 0.60㎜ 500円/本
28番 0.70㎜ 600円/本
33番 0.80㎜ 800円/本
43番 1.00㎜ 1000円/本
太鍼は太さでいえば10番(直径0.34㎜)以上の鍼の事を言うのです。
鍼は職人さんが一本一本手作りですので使い捨てに比べたら重厚感が違います。
太鍼は特に重症な患者さんのみに使用します。
筋肉が石のように固まってしまい、どんな治療をしても効果がない方などは特にお勧めです。
その他難病の方にも使用いたしますが太鍼治療に関しては患者さんと十分なカウンセリングの後に行いますのでご安心ください。
お灸とは?
お灸も鍼と並んで東洋医学の基本的な治療法です。
このお灸の理論も老廃物が溜まった箇所にわざと火傷を負わせることで白血球を出現させて病気を治すというものです。
以前は体中にお灸の後のついた年配の方をよく見かけましたが、現代で火傷の痕をつけたら大変なことになります。
当院では灸点紙 というものを使ってお灸をします。
皮膚とお灸の間にシートを引くことによって火傷などを防ぎますので本来のお灸の理論からかけ離れたものとなっています。
ただ単に熱刺激で血流を改善するだけですので効果はガクッと減ってしまいました。
ですが効果は全くないという事ではなく、「灸は骨に効く」という言葉がある様に、 関節や背骨など骨に触れるような部位に非常に効くのです。
女性に多い慢性関節リウマチやそれに類似する指や手関節の変形や痛みなどにも有効です。
また女性の加齢からくる 変形性膝関節症などには欠かせない治療方法です。
お灸の大きさも半米粒大と言っておコメ粒の半分くらいの大きさで、「熱っ!!」と感じたらすぐに消える程度ですのでそんなに熱くはないと思います。