アキュレの鍼が初めての方
アキュレの鍼は他の鍼灸院とは全く違います。
80種類以上の鍼(ほぼ日本にある全種類の鍼)を使って患者さんに合わせた治療を行います。
患者さんに合わせた治療は他の鍼灸院でも謳っていますが真に患者さんに合わせる治療をするには全ての鍼を操れないと出来ないのです。
その為には患者さんと二人三脚で治療をする必要があります。
当院での治療の流れを説明します。

まずは問診と触診から
最初はカウンセリングの中から大まかな痛みの原因をハッキリとさせます。
実は筋肉の「凝り」以外にも二つ筋肉に関する痛みや痺れの原因があります。
あまり多くはないのですがここを間違えますと治療効果が上がるどころか、悪化を招きかねません。
他院で治らないと言ってこられる患者さんの中にもたまにいますので注意が必要なのです。
それは筋肉の損傷と内臓疾患からくる痛みです。
これら三つの鑑別から入ります。
1.筋組織のコリか?
2.筋組織の損傷なのか?
3.内臓からくる痛みではないか?
最近の患者さんはまず病院での精査をしてくる方が 多いので内臓からくる痛みの患者さんは減りましたがまだまだ注意が必要なのです。
1.筋組織のコリの場合
良くなったり悪くなったりを繰り返す。慢性的な症状。
重だるいような痛み、詰まった感じがするなどです。
指圧をすると気持ちいい痛みや痛気持ち良い痛みがする
2.筋組織の損傷の場合
急に痛みが来たり、姿勢を変えた時にビキっとか、バキッとか音がした。
痛みが発生してからの期間が短い。
指圧をすると避けたいような痛み、嫌な痛み
痛みの度合いが強いなどです。
ぎっくり腰や捻挫、靭帯損傷などが当てはまります。
3.内臓からの痛みの場合
夜間寝ているときに特に痛む。
楽な姿勢があまりない。
他に循環器症状や内臓症状がある。
多いのが癌で腰痛や背中の痛みです。
問診でこれらの鑑別をある程度致します。
この最初の問診から触診までの決定を間違えると患者さんに不利益な結果を招きますので熟練した技術が必要となるのです

適度な痛み、心地良い痛みが病気を治す
問診と触診である程度筋組織の病変の検討がつきましたら次は鍼の刺激量の選定です。ここからはメインの筋肉の「凝り」に焦点を当てて説明いたします。
これが一番難しいポイントなのです。
患者さんの鍼に対する不安は痛みに対する不安ではないでしょうか?
この不安は何を意味するのかと言いますと、一口で言えば患者さん自身の痛みの感覚を他人にコントロールされるからです。
自身の痛みを他人にコントロールされるほど怖いものはないのではないでしょうか?
アキュレの鍼は治療中に痛みの感覚を聞きながらしますので、痛いのに無理やり刺すという事は絶対にありませんのでご安心ください。
鍼の刺激量は強くても弱くても効果がありません。
適度な痛み、心地良い痛みが病気を治すと思ってください。
鍼治療の刺激量を決めるためには、鍼の太さ、長さ、本数、治療時間の四つの要素があります。
これを患者自身に決定してもらうのがアキュレ鍼灸院の最大の特徴なのです。

鍼は健康な人ほど痛く感じる

逆に「凝り」が少ない人ほど鍼は痛く感じます。
これが 鍼治療の絶対的な基本 となります。
皮膚を突破するときにはちくっとするくらいですが逆に皮膚を突破するときに少しも痛く感じなければ皮膚感覚さえもマヒしている可能性がありますので重症かもしれません。
問題は鍼が刺さった後の感覚なのです。
ジーンとか、ズーンとか、チクチクとか、痛みの種類は患者さんそれぞれ違いますから、痛みの種類ではなくて刺さっている感覚があって嫌な痛みではなければ大丈夫です。
この鍼を刺した後の感覚があるのか?ないのか?で鍼の種類を決めていきます。
鍼を打つ深さの選定
鍼の太さが決まりましたら次は深さの選定です。
基本的には筋組織のコリにまで刺すのが基本ですが、深い位置にあった場合は注意が必要なのです。
当院では最初は5ミリくらいの深さから始めて、患者さんに逐一効果を聞きながらゆっくりと刺入していきますのでご安心ください。
間違っても患者さんの痛みの感覚を無視して刺していくことはないのです!!
鍼の本数も患者さんに決めてもらいます
鍼の太さ、深さが決定いたしましたら次は鍼の本数です。鍼の本数も基本的には患者さんの満足感が出るまで打ちます。
満足感が出たらたとえ一本でも二本でもそこで終了です。
逆に満足感が出ているのにさらに鍼を打ちますとかえって悪化します。
何事も良い塩梅がベストなのです。

腰や股関節など筋肉が厚いところでは電気治療を加えることもあります。
鍼先に電極を付けて体内にパルスを流すのですが、このときの電圧量も患者さん自身にコントロールしてもらうのです。
これは細い鍼先に電気を流しますので、少しボリュームを上げただけで痛く感じてしまったり、少し下げただけで 全く感じなくなるのです。
患者さん本人に電圧のコントロールをしてもらうのが一番効果が上がるのです。
次回治療効果の判定
治療効果を判定して次回の治療につなげる事が最も重要です。。
次回来院時に治療後の体調の変化を聞きます。
ここで効いていないようなら鍼を太くしたり、深くしたり、本数を増やしたりと刺激量の増加を検討します。
はりかえしがあったり、治療直後に痛みが増加するような事があれば逆に刺激量の減少を考えるのです。
つまり一回一回患者さんに治療効果を判定してもらい、鍼の刺激量を変えていくのです。
日によっても体調が変化しますので患者さんとのコミュニケーションはとても大事になってきます。
なかなか疾患が治らないという患者さんは同じ治療を繰り返している可能性が高いのです。

鍼治療は理に適った治療方法なのです。
当院の鍼治療は科学的な理論に基づいて鍼治療を行い、その最大の特徴は治療の効果を患者さんに全て聞きながら決めていくという事です。
理屈に適った治療を行い、治療効果を患者さんに判定して頂くという客観的な治療を行わないと患者さんの病の原因がハッキリと掴めないどころか、当たるも八卦当たらぬも八卦的な治療を繰り返してしまいます。
それでは鍼灸治療の進歩がないのです。
鍼灸治療はその長い歴史の中で育まれた伝統治療ではありますが、そろそろキチンとした科学の目入れて、だれが治療しても一定の効果を出すような治療方法に変えていく時期ではないでしょうか?
アキュレ鍼灸院ではこれからも難病で苦しむ患者さんの為に精進し続けていきます!!
