しつこい足の痺れもお尻のこりをほぐせば完治します

坐骨神経痛は図のようにお尻の下から太ももの裏側、そして足の脛にかけて痛みや痺れが生じる疾患です。

坐骨神経は直径1センチにもなる人体最大の神経ですので急性期の痛みは激しいものがあります。

そのあまりにも激しい痛みの為に救急車で運ばれて入院する例も決して珍しくありません。

そして慢性化すると非常に治りにくい疾患でもあります。
坐骨神経痛はもう一生治らないと思っている患者さんもいるほどですが、あきらめずに治療を続ければ必ず治る疾患でもあります。

 


坐骨神経痛の原因 

◎ 坐骨神経痛を引き起こす原因は次の四つです

 腰の骨の病変(腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症)
 股関節の異常(変形性股関節症、仙腸関節障害など)
 梨状筋症候群
④ 糖尿病による神経障害


鍼灸治療にはその原因疾患と部位を特定することから始まります。

坐骨神経痛の原因で最も多い原因が梨状筋症候群なのです。
梨状筋症候群は臀部下部のわかりにくい個所にあります。

西洋医学の治療では足の異常は腰から来ると思っていますので梨状筋症候群の場合はどんなに腰の治療をしても治りません

当院を来院される患者さんの殆どが腰の治療ばかりして治らないと訴えますのでいかにこの梨状筋の部位が見過ごされているかが分かります。
   
    

坐骨神経痛で一番多いのが梨状筋症候群

坐骨神経痛で一番多いのが梨状筋症候群でお尻コリです。

お尻コリと言っても丁度座った時に当たる部分です。
整形外科などではお尻の筋肉にはあまり注目していないために腰椎の治療ばかりします。

原因がまったく違うために何年も治らずに苦しむ方々が多いのです。

お尻が凝るなんて信じられない患者さんがいますが意外と多い症例ですので身に覚えのある方はお尻凝りを診てみましょう!!


① 梨状筋  ② 上双子筋  ③ 内閉鎖筋  ④下双子筋  ⑤ 大腿方形筋 
⑥ 外閉鎖筋


上図の筋肉の硬結により下図の神経群に圧迫が起こり、足に向かって激しい痛み、痺れなどを引き起こすのです。

しかもこの筋肉は深層外旋六筋とも呼ばれるくらい深い位置に存在しますので治療も困難なのです。
いわゆるこのようなインナーマッスルでは鍼治療が絶大な効果を上げます。 

当院の長針治療が坐骨神経痛を治癒に導く!!  


この周辺の筋肉は腰周囲の筋肉と同様に人体で最も厚い部位ですので、鍼治療でも深く刺さなければ効果が見られない場所です。

通常の鍼治療院では6センチくらいの鍼しか扱えませんのでなかなか治癒に至らないのです。
当院では最長15センチの鍼があります
通常の体格の人なら十分な長さですの重症な患者さんにも対応が出来るのです

鍼を深く刺すと言いますと怖いイメージを抱くかもしれませんが臀部は比較的感覚が鈍い部位ですので 思ったよりは痛みがないというのが大多数の患者さんの感想です。        

何故お尻が硬くなる?

お尻の筋肉(正確には坐骨周囲の筋肉です)が硬くなる原因は、現代人のライフスタイルに大きく関わってきます。

簡単に言ってしまえば座っていることが多くなったからではないでしょうか?

座っている姿勢は常に坐骨周囲の筋肉を圧迫し続けるために筋肉が硬直していまうのです。 さらに椅子が硬かったり、足を組んで座るクセなどがあるとさらに悪化してしまうのです。

もう一つの大きな原因はお尻から落下することです。
階段から落ちたり、スノーボ―ドでおしりから何度も転んだりしている人は、坐骨周囲に大きな衝撃を与えて筋肉や靭帯に損傷を与えます。

・それが後々硬くなって坐骨神経痛を発症させるのです。

坐骨神経痛の日頃の注意点


神経痛は温めた方が良いと思っている方が非常に多いのですが、激しい痛みや炎症を起こしている場合には温めると悪化するケースがあります。

お風呂などで温めた後にと悪化した経験がある方はお風呂は直るまで控えた方が良いでしょう。

また硬い椅子などに長時間座る習慣の人はドーナツ型座布団の使用などをお勧めします。
坐骨周囲の圧迫を取り除くことも坐骨神経痛の治癒を早めるのです。 
    

仙結節靭帯障害に要注意!!  

坐骨神経痛に良く似た疾患に仙結節靭帯障害があります。

この疾患は私自身最初は区別がつかなかった疾患ですが、坐骨神経痛の梨状筋と5~10センチ程度しか位置が変わらない場所に仙結節靭帯があります。

この靭帯が股関節後方の隙間をなくして痛みが生じます。
この障害の特徴は姿勢をまっすぐにするとお尻に痛みが生じるなどは坐骨神経痛と一緒なのですが大きな特徴は足にまで痺れや違和感を感じないということです。

非常に良く似た疾患ですが治療する箇所が決定的に違いますので、的はずれな治療をしていますと一向に改善しませんので要注意です!!