脳へ奇麗な血液を送ることがいちばん重要!


原因の章で述べましたように脳への血流障害を失くす治療をします。

その為には4つの原因を取り除く治療をすることが大事となってきます。


①首肩こりの解消

この首肩こりの解消がメインの治療となります。
治療のポイントは頭部と首の境目のコリの解消と後頭環椎関節を緩める事です。


・ 頭頸部境界線のコリを取れば脳への血流は改善する

頭頸部境界線とは頭と首の境目に位置する場所です 。

頭と首の境目には健常者には隙間があって、その隙間を神経や血管が通っています。

そして脳へ奇麗な血液を送り、活動を終えた汚い血液が戻ってくるのです。

しかしこの部分がコリで詰まってしまいますと脳へ奇麗な血液が行きわたらなくなるばかりか、代謝を終えた汚い血液が排出されにくくなるのです。

重症な患者さんほど首のコリが激しいので頭と首の境目が分からなくなっているのです。

最近首が太くなってきた感じがするとか、顔がむくんできた感じがする人はかなり隙間が無くなっているのです。

この 頭頸部境界線に鍼治療をして、コリを取り除き隙間を開けてあげれば奇麗な血液が脳全体に行き渡り、自律神経も正常に作動するのです。


首コリの解消の決め手、後頭環椎関節を緩めよ!!

頭頸部境界線のコリを解消すると同時に原因となる頸椎の歪み、所謂ストレートネックの治療も一緒に行います。

ストレートネックの治療の決め手が後頭環椎関節です。

この関節は頭の骨と脊椎のつなぎの部分です。

この関節が固くなると首や頭が動きにくくなります。

現代人はデジタル機器の使用で下を向いている時間が長いのでこの関節が硬くなってしまうのです。



胸のコリをほぐせば息が楽になる

現代人は姿勢が悪く、猫背になっています。

この姿勢は肩関節の巻き肩を引き起こし胸郭を狭めてしまいます。

胸郭が狭くなると大胸筋などの胸の筋肉が凝ってしまい呼吸がしにくくなるのです。

ここでの治療は肩関節の巻き肩の治療と大胸筋の治療です。

具体的には胸のコリは仰向けになって大胸筋や小胸筋と鎖骨周囲、鎖骨下周囲の筋肉を鍼治療で柔らかくしていきます。

胸郭周囲の筋肉が柔らかくなると呼吸が楽になり、全身に新鮮な酸素が行きわたる様になるのです。



③ 顎関節を柔らかくする


顎関節と首は実は繋がっていますので、食いしばりなどで顎関節や周囲の筋が硬くなりますと首の方にまで影響が及びます。

治療は上記の図の通りに顎関節、側頭筋、咬筋に鍼治療を施して柔らかくします。

顎関節を柔らかくしますと動きやすくなるので口の開閉も楽になります。

いずれにしましても顎関節の治療は自律神経の治療の必須項目となるのです。

④ 眼精疲労の鍼


眼精疲労は目の周囲のコリをほぐすことで改善します。

具体的には目頭(目が疲れると自然と指が行って、もみほぐしたくなるところ))

目の横のこめかみに近い場所、ここは自覚はないのですが抑えると結構痛くなるところで、ここが硬くなると左右から目を圧迫するような形となり、眼圧を上昇させる箇所です。




以上①~④の治療を組み合わせることにより、脳への血流を改善して自律神経を調整するのです。