男性汚血とは?


男性には女性側のように骨盤内に汚い血液が溜まるという現象はありません。

しかし、最近の若い男性の方々は下腹部が異常に硬くなっています。

下腹部には陰茎や精巣の動静脈が走行していますのでこれらを圧迫して血流障害を引き起こしているのです。

精巣動静脈は腎臓の高さくらいから下降して精巣に連絡していますのでかなり長いルートを辿ることになります。

下腹部が硬くなるとこの精巣動静脈を圧迫して血流障害を引き起こすのです。

また陰茎に向かう動脈は総腸骨動脈から別れた内腸骨動脈から起こる内陰部動脈で、陰部神経と共に梨状筋下孔を通って骨盤外に出ますが,すぐに仙棘靭帯を回って小坐骨孔から再び骨盤内に入ります。
骨盤内に入った内陰部動脈は陰茎動脈に分かれて左右で癒合して陰茎に入っていきます。

このルートは骨盤内から一旦骨盤の外に出るのが特徴的で問題は骨盤に出たところは丁度坐るときに当たる坐骨の部分に当たるのです。
男性が長時間座ってはいけないと言われる由縁がここにあるのです。



下腹部が硬くなる原因として考えられることは
1.座っている時間が長い
2.姿勢が悪く骨盤は歪む
3.運動不足
4.冷たいものを食べる。

以上の4点が考えられるのです。


1.座っている時間が長い

パソコンの出現によって昔に比べたら座って作業している時間が
これは以前に比べたら座っていることが多くなったからではないでしょうか?
更に座っている姿勢が悪いので骨盤が歪んでしまい、下腹部が硬くなるのです。

2.座っている姿勢が悪く骨盤が歪む

骨盤の歪みとは仙骨の歪みです。
仙骨とは骨盤の中央に位置する逆三角形型の扁平な骨です。
この背骨の土台となる骨ですので姿勢に大きな影響を与える重要な骨です。


この仙骨の位置が現代人は姿勢が悪いために仙骨が後方に変異してしまい、いわゆるへっぴり腰になっているのです。
さらに下腹部にスペースが生まれてしまい、老廃物が溜まりやすくなってしまうのです。


当院ではこの仙骨の位置を正常に戻して精巣や陰茎への血流を改善していきます。

3.運動不足

足の筋肉で腸腰筋という筋肉がありますが、足と骨盤内をつないでいます。
歩かない生活が長いと腸腰筋を使いませんので骨盤内の筋肉が動かないので硬くなってしまうのです。


4.冷たいものを食べすぎる

もう一つの原因は冷たいものの食べ過ぎで胃や小腸を冷やしてしまうことがあります。
内臓が冷えると周囲の筋肉も冷やしてしまい、腹筋などの筋肉が硬くなってしまいます。